書評『はじめての副業 webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書』

書評

こんにちは。管理人のめいです。

webライター歴5年で、現在は在宅ワークで生計を立てています。

今回は『はじめての副業 webライターで頑張らなくても安定収入を手にする教科書』の書評を書いていきます。

この本はこんな人におすすめ

〇記事を書く際に注意すべきことを網羅的に知りたい人

〇仕事の選び方がわからず、応募に踏み切れない人

〇クライアント(発注者)との関係を大切にしたい人

類似書籍との違い

記事を書くときに注意すべきことを網羅的に解説

記事を書く際、どうしても表記面にミスがないかに注意が向いてしまいます。しかしそれ以外にも記事を書く際に注意すべきことはたくさんあり、記事作成時の注意点を網羅的に解説してくれます。

クライアントの意図を汲んだり、調べたことから取捨選択したりなど、記事を書く際に大切なことがわかります。

仕事を選ぶ基準が詳しく書かれている

仕事の内容と報酬のどちらを優先すべきか、悪質クライアントをどう見分けるかなど、誰もが仕事を選ぶ上で考えたことのある疑問について詳しく解説

仕事を選ぶ際、ついつい報酬額や内容に目が行ってしまいますが、それ以外の見るべきポイントもわかります。仕事を選ぶことは、クライアントを選ぶことだということがわかります。

クライアントとの良好な関係について知れる

クライアントとの関係についての記述が類似書籍と比べて多く、クライアントとの理想的な関係がわかります。また、クライアントに選んでもらうための心得やテクニックも解説。

クライアントと連絡を取るときの具体的な言い回しが多数掲載されており、ちょっと言いにくいことを言うときの角の立たない言い回しなどがわかります。

『はじめての副業 webライターで頑張らなくても安定収入を手にするための教科書』基本情報

筆者

利倉夏実。2012年からwebライターとして活躍。開始4か月で月収20万円を超えフリーランスに。2016年からはwebライターコーチとしても活動している。

筆者の人柄が伝わってくる優しい文章でした。

本書を一言でいうとこんな本

ライターで稼いでいくための力を「商品力」「仕事を選ぶ力」「選ばれる力」に分けて教えてくれる本。その中で、特にクライアントと良好な関係を築いていくための考え方やノウハウがわかる。

目次

〇はじめに

〇第一章 副業webライターはじめの一歩

〇第二章 稼げるライターになるための3つのステップ

〇第3章 商品力を磨こう:ライターにとって商品である「原稿」の質を上げるには

〇第4章 自分に合った仕事を選ぼう:受けるべき仕事・避けるべき仕事を判断する基準とは

〇第5章 自分自身を磨こう:ライターとして評価を上げて次の仕事につなげるには

〇第6章 お仕事の質問にお答えします!

〇あとがき

〇監修者あとがき


ここからは、初心者が本書を読むときに気をつけてほしいことと、とっても共感できた点について、私の意見を述べますね。

初心者が本書を読むときに気をつけてほしいこと

安易な報酬交渉はしない

うまくいっていないライターさんほど、報酬交渉をしていません。(中略)単価が安い仕事を断っているのなら、まずは報酬交渉をしてみてもいいのではないでしょうか。         本文より引用

上記の記載がありますが、初心者にとって、報酬交渉は必要なのかという点は気になりました。単価交渉は、ある程度お仕事が自由にとれるようになってからでいいです。

ちなみに私は報酬の交渉はしたことがありません。安易な報酬交渉は避けるべきと考えています。

本書でも、大前提として「報酬の交渉は信頼関係ができてから(本文より引用)」としていますが、初心者ライターはたくさんいるので、契約を切られる可能性もあります。

執筆スピードをあげたり、そもそも文字単価の高いお仕事をもらえるようにポートフォリオを作りこんだりと、報酬交渉の前にやるべきことはたくさんあるのです。

とりあえず最初のうちはフィードバックに従う

指摘された通りに直すだけでは不十分だと理解していますか?(中略)言いなりになるのではなく、プロとして意見を言うべきところは言いましょう。             (本文より引用)

確かにそうなのです。首を傾げたくなるフィードバックをくれるクライアントもいます。でも初心者は最初のうちは「指示された通りに直す」というのだけで十分だと思います。初心者さんはまだライティングのプロとは言えないからです。

とりあえずクライアントさんの型にはまってみる。これ結構大事です。だって自分の方が間違っているかもしれないし。

ただ例外として、校正さんが変わって、前の校正さんの言っていたことと今の校正さんが言っていることが食い違うことがあります。この場合は「前はこう言われたのですが、方針が変わったのでしょうか」など、質問しても大丈夫です。

本を読んですごく共感したこと

好きと思える人と仕事をするのが一番

結局は「自分が好きと思える相手」と仕事をするのが一番です。(本文より引用)

この本の中で一番好きな主張です。なんだかんだ言って、好きじゃないクライアントさんとの仕事は続かないです。どうしても人柄ってにじみ出るものです。メッセージのやりとりから、フィードバックの文言から。

これは実際に仕事を初めてみないとわからないことです。だから、仕事を始めてから合わないと気が付いたクライアントさんとは契約を解消してもいいのです。

在宅ワークなのだから、人間関係で悩みたくないですよね。好きと思えるクライアントさんに必ず出会えますよ。

不安な記事ほどさっさと出すことが大事

「どこを直せばいいのかわからない」という状態に陥ったとき、わたしはクライアントに相談することにしています。(中略)一番いいのはさっさと納品して、クライアントの意見をもらうことですね。(本文より引用)

この記述にもとても共感できました。記事を書いたら、少なからず「ここはこれで大丈夫かな?」という箇所が出てきます。でもそれは自分で考えても解決しないことですよね。大丈夫かどうかはクライアント側が判断することです。

だからこちらは最善を尽くしてさっさと提出するに限ります。「完璧主義」より「完了主義」とはよく言ったものですね。

集めた情報をすべて使うのは間違い

「情報は削るもの」という前提を持っておきましょう。(本文より引用)

この主張もその通りだなと思います。個人的には10集めたら4くらい記事にする感覚です。ライターの仕事には、情報をわかりやすく並べたり、取捨選択して読者に必要な情報だけ提示するというのも含まれるからです。

特に初心者ライターだと規定の文字数に達しなくて困るということがありますが、これはリサーチ不足です。文字数というのは、クライアントさんの方で「このトピックならこのくらいのボリュームが必要だろうな」と考えて決まっています。

文字数が足りない=情報が足りないので、クライアントさんが盛り込んでほしい情報が足りていないということになります。

最後に:クライアントに気を配れるライターになろう

webライターはクライアントワークですので、クライアントに気を使えるというのは大きな武器になります。この本で、クライアントといい関係を築くためのノウハウを学んでみましょう。

記事は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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